【ほとんどは伸びない】浪人生の厳しい現実とリアルな体験談

浪人に対して皆さんはどのようなイメージを抱いていているだろうか?

年余分に勉強するんだから受かって当然

このようなイメージを持たれる方がほとんどだと思う。

実際、私も浪人が決まったときは「正直一年もあれば楽勝」くらいに思っていた。

しかし、現実は全く違った。

実際は浪人しても結局伸びずに終わってしまうという人がほとんどだった。

今回はそんな浪人生活のリアルな話をしていこうと思う。

私の経歴

私のブログをみるのが初めてという方もいらっしゃると思うので、かんたんに自己紹介。

高校3年の時は学校でもかなり成績が悪く、定期考査などでは下から数えたほうが早い時もあった

そして大学受験に失敗し、そのまま浪人。

1年間予備校で浪人したあと、北海道大学医学部医学科に合格することができた。

とまあ受験時代はこんな感じだった。

7割近くの浪人生は失敗するという現状

さあ本題に移ります。

結論を言っちゃうと

大半の浪人生は成績が伸びずに失敗します

いやいきなり厳しすぎません??

ってなると思うが、そんなの私が一番わかっている。

でも、今からの記事を順に読んでいったらある程度納得がいくと思う。

 

 

かくいう私は浪人で伸びたか伸びなかったのか?

私はどうだったかというと、

ある程度は伸びたけど、想像していたほどは伸びなかった。

科目によってばらつきもある。

特に化学に関しては全然伸びなかった。

医学部志望にも関わらず、本番のセンター試験では8割を切った。

今でも友人にこのことを話すと結構ウケる(笑)

「お前なんでそれで受かったん笑」という反応が返ってくる。

医学部志望に合格した私でさえ、十分伸びたと満足はできていなかった。

一年あるといって舐めてたらあっという間に本番になっていた。

では、ここからは伸びない原因について私が考えられるものを上げていこうと思う。

自己管理の難しさ

なんでこんなに失敗する人が多いの??

その原因は「自己管理の難しさ」にあると思う。

浪人する以前は、高校や家庭という環境に囲まれて暮らしていた。

そしてその環境の影響を受けて来た。

例えば、遅刻したら怒られたり、母親に朝早くから叩き起こされたり…

高校生までは少なからず、管理されていたのだ。

しかし、浪人生となった今、もう朝早くにあなたを起こす人はいない。

二度寝しても何も言われない。

授業をサボっても何も言われない。

特に大手予備校だと、上位者以外はほったらかしなんてこともザラにある。

そんな環境に突然入って、果たして浪人生は自分から進んで勉強できるだろうか。

もちろん、これは非常に難しいことだと思う。

そもそも、浪人する人は現役時の自己管理に問題があった人が多い

そんな人が急に自由な環境に身をおいても、勉強にはなかなか手が付かない。

むしろ悪化することのほうが多いとさえ思う。

実際、私の周りでもパチンコにハマったり、酒を飲んでみたりと。

まるで大学生気分になった勘違い浪人生が大量発生していた。

もともと怠惰だった人が急に浪人で真面目になるなんてケースはとてもレアだ。

浪人生特有の謎のプライド

それでも、予備校に通えば授業もあるし、ある程度勉強する姿勢は身につくのではないか?

そう思うかもしれない。

しかし、これは甘い。

浪人生にはまだ厄介なポイントがある。

それは

プライド

である。

特に勉強法に対するプライドが高かったりする。 

私の周りの浪人生にも結構いたんだが、授業を切っている人がたくさんいた。

なぜだろうか。

私にはわかる。

なぜなら私にも

「こんな授業を受けずとも独自の方法論と計画で独学してやる」

といったプライドが心にあったからだ。

浪人生の多くは、現役のときに失敗し、その悔しい思いをしているはず。

そこで、次は失敗しないぞと、独自の勉強法や計画を立ててしまうことが多い。

「受験は2回目なんだ」

というプライドが生まれてしまう。

自分独自の学習に執着心やこだわりを持っている人は多く見てきた。

しかし、考えてみてほしい。

現役の頃は、その独自の勉強法にこだわったために失敗したのではないだろうか??

冷静になって考えれば誰でもわかる。

現役の頃の勉強になにか問題があったということを。

 

しかし、浪人生はそのプライドの高さゆえ、謙虚になって自分の学習法などを反省することを嫌う傾向にある。

そして謙虚になれない結果、軌道修正に失敗し、また同じ失敗を繰り返してしまう。

というわけだ。

予備校の授業は、メリットしかない。

私は数学と地理は浪人生のときに大きく成績を伸ばした。

そしてその数学と地理に関しては、ちゃんと授業の予復習をして予備校の授業について行った

予備校の授業を信じてついていったら勝手に実力がついていた、といった具合だ。

私は河合塾に通っていたので、テキストや授業の質はある程度信用していた。

どうやらこれが良かったみたいだ。

予備校の授業を受けるメリットはたくさんある。

  • 講義の進度がペースメーカーになってくれる
  • 効果的な勉強法が分かる
  • そもそもわかりやすい
  • わからないところはすぐに質問できる

独学の場合とは異なり、ほとんどの授業はあらかじめ進度が決まっている

ちゃんと授業についていけば「6月までに複素数の分野が終わる」というように

予備校の授業が勉強のペースメーカーになる。

自分で計画を立てるよりもずっと楽だし、授業についていくという義務感ゆえ、モチベーション維持にもなる。

また、講義では講師の方が効果的な勉強法を教えてくれたりする。

独学の場合はそういったことを自分で考えたり調べたりしなければならない。

私は地理が現役のとき思ったように伸びなかったのだが、講師の通りに勉強したらちゃんと伸びた。

勉強法を講師が言ってくれなくても、テキストの構成だったりそう言った部分で実力がつくように作られていたりするので、それにしたがって勉強していけばおのずと力はつく。

また、やはり自分で学習するよりも、話を聞いたほうが納得できる。

定着度にも差が出てくる。

わからなかったら授業後に質問に行けるのも大きい

独学で成績を伸ばすことは不可能なのか?

ここまでの流れだと、予備校の授業はちゃんと受けましょうねという結論になってしまいそうだ。

では予備校に通っていない宅浪生のような、

独学だけで受験勉強をする人はどうなるのだろうか。

ご心配なく。

独学でも成績を伸ばすことは可能です。

私は物理の授業も受けておらず、いわゆる微積物理を独学で勉強していった。

成績はどうなったかというと、ちゃんと実力はついた。

記述模試でも最低8割くらいは余裕で取れてたと思う。

第2回名大オープン模試

ではなぜこちらは独学でも伸びたのだろうか?

答えは単純だ。単に勉強量が多かっただ。

どんな科目でもしっかり時間をかけて勉強すれば独学でも成績は伸びる。

じゃあ予備校の授業を受けずに独学で学んでもいいのか?

残念ながらそうとはいえない。

予備校に通っていて苦手な科目の授業がある場合は積極的に受けるべきだ。

さきほど物理は独学でも伸びたとはいったが、夏休みの大半をこの物理に使ったし、基礎から独学で学んでいったので基礎事項をさらうのに10月くらいまでかかった。

普通の浪人生は遅くても8月までに基礎事項をさらい、9月からは本格的な演習に移っている。

このように、独学となるとモチベの維持や進度の調整など、授業をうけるよりも不利な点が出てくる。

だから、授業をうける機会があればなるべくその授業を受けるべきだ。

【結論】人間そう簡単には変わらない。

そもそも、浪人したら全員が1年間必死に勉強するというわけではない。

浪人しても現役のころ遊んでた人は相変わらず遊ぶし、

集中力がない人は相変わらず気が散って勉強に身が入らない。

現役の時にダメだった人は何もしないと浪人してもそのままです。

浪人生になったからといって、その人が急に変わるわけではないのです。

そもそも、浪人して予備校の授業にしっかりついていく

あるいは独学して成績を伸ばせる人は、

もともと現役の頃にしっかり勉強していて、実力もある程度あった人が多い

だから浪人しても伸びない人が割合的に多いということになってしまうのだ。

ここで浪人生の皆さんに問います。

あなたは今、目つきが変わるくらい必死に勉強していますか?

これに自信をもってイエスと答えられない人は浪人しても失敗する可能性が高いです。

自分を変えるために、何をすればいいのか

現役の時に全然勉強しなかった人は、そのままでは一生かかっても浪人生から抜け出せない

では浪人して成績を伸ばし、志望校に受かるにはどうしたらいいのか。

具体的にどうすれば、怠惰な現役生時代から変わることができるのか。

 

  • 予備校に通っている人は原則授業には出て予復習をする。
  • そして、毎日必ず朝に起きて、家から出て勉強。

この2つをひたすら徹底してください。

たったこれだけだが、これだけのことをできていない浪人生が7割いるのが現状です。

私は現役の頃、家でダラダラ勉強し、独自の勉強法にこだわったことも相まって、受験は大失敗に終わった。

そして、浪人が決まった際、謙虚になって自分のダメだったところを改善した。

まず、自宅では全く集中できなかったので、浪人中は朝から晩まで予備校にこもって強制的に勉強するようにしていた。

勉強法も大いに改善した。

インプット重視だった勉強法から、演習をたくさん行うアウトプット重視に変えた。

結果、高3の成績からは考えられないようなところに合格することができた。

現役ですでに実力があった人ならともかく、現役の頃に失敗して浪人した人は

性格が変わるくらい自分にストイックにならないと現役の失敗をだらだら引きずってしまう。

とまあ、結構厳しめに書いてきたが(^^;

逆に言えば現役の頃を反省し、浪人でしっかり切り替えて勉強できる人は伸びて受かる。

現役の頃にどれだけ成績が悪くても、一年後には遥か高いレベルの大学に合格できる実力をつけられる。

浪人して成功する人は現状確かに少ないが、誰にでもそのうちの1人になる資格はある。

なれるかどうかはあなた次第です。

浪人はチャンスです。

たった一年で自分の行ける大学のレベルをぐーんと上げられるんですから。

この記事を読んだ方がもし浪人生の方なら、今すぐ現役の頃を反省し、自分を厳しく管理して必死に勉強してください。

この記事がそういった動機付けのきっかけになれば幸いです。

浪人は本当につらい時期ですが、努力を続けて勝利を掴み取りましょう。

それでは、ご武運を。